ここでは、実際にできた試作車の性能を確かめる工程です。まず、風洞実験を行います。自動車の空力性能は、最高速度などの動力性能だけでなく、燃費、操縦安定性、冷却、空調換気、風切り音、泥はね、ほこりの巻き上げなどとも大きく関係しているようです。今日では燃費の改善という意味で空気抵抗の低減が大きく注目されるようになっています。燃費が改善するということは、二酸化炭素の削減に繋がりことを意味します。一般には、クレイモデルの段階から風洞実験を行い、空力性能の良いデザインを採用する。デザイン決定後も試作車を使って風洞実験を行い、床下のフラツト化等を行い、空気性能を低減させます。実際に、巨大な送風機を使って風を起こし、車が実際に走っている時の風の流れを作り出します。ここで、その車の走行性能を確認していきます。そして、衝突実験を行います。ここでは、試作車を壁などに衝突させ定められた安全基準を満たしているどうかを確認していきます。時速50kmでコンクリートの壁に正面からフロント前面衝突した時の衝撃値が、頭部傷害値HICが1000以下、胸部傷害値が加速度で60G以下であればよいと決められています。この時乗員に加わる傷害値はあくまでもシートベルトをしていることを前提として傷害値が決められています。HIC1000以下という値は、人体傷害値で重度の負傷を受ける可能性AIS4以上が18%以下であることを示し、AISは人体の損傷の程度を表したもので、AIS1が軽傷、2が中傷、3が重傷、4が重篤、5が瀕死、6が死亡を示します。以上の性能テストを経て性能基準、安全基準をパスすると実際の製造工程へ入ってくことになります。